kd blog

ありとあらゆる色んなカテゴリの話をごちゃまぜに書きます

ヒヤリハット話

さっき「明日の朝にゴミを捨てに行くのは無理だなぁ」と思ったので、やる気のある今のうちに出しに行くことにした。 明日は段ボールや古紙の回収日。古紙に関しては結構な量ためていたのでそれを縛り終えた私は確かな満足感を覚えていた。 その勢いのままパーカーを着て、靴を履きエントランスまで下りていく。そしてゴミを捨て終え、後ろを振り返って初めて私は気づいた。

「え、これ開かないじゃん」

私の住んでる集合住宅のエントランスは安心安全のオートロックである。 ちょっと外出るだけのつもりだった私は軽装で,上はペラいシャツにパーカー、下は薄っぺらいスウェットだった。 寒すぎる。このまま朝までいたらやばいことになるのではないか。 死とまではいかないが身の危険を感じたんだろうか、脳がすごく働いていたと思う。 何度もどうすればいいかを脳内で提案し、脳内で否定するを繰り返していた。 管理会社はこの時間(1時すぎ)に対応できるわけないし、隣人とは顔も合わせたことがないし、そもそもこんな時間のインターホン俺だったら出ない。 誰かが帰ってくるか、誰かが出ていくのを待つしかない。

プチ走馬灯が駆け巡った。さっきまで部屋でぬくぬくyoutube見てたのに。 たった5分でこんな絶望感に落とされるのか。なんでだろう。なんでこんなことに。

これはかつて停電を経験したときの無力感と同じだ。俺にはどうすることもできない。 ただ誰かが復旧してくれるのを、助けてくれるのを待つだけだ。

でもこれは俺がちゃんと鍵を持ってさえいれば防げたことだ。 災害はどうしようもない。でも、自分の平和な日常はこんな小さな積み重ねで守れる。 私は死の淵の50000歩ぐらい手前に立ってやっと気づけた。これは学びだ。甘んじて受け止めよう。

学んだからにはみんなに伝えたい。伝えねばならない。

「ゴミ捨て程度での小さな外出でも鍵はしっかり持ち歩こう。」

というお話でした。

なお、15分ぐらいどうしようどうしようってしてたら飲み会帰りのお姉さんが開けてくれました。マジ感謝。大吉。