リモートボドゲのすゝめ
約4か月ぶりの更新になってしまいました。 1つ前の記事は暢気に映画の感想を書いていたのですが、まさか4か月でこんなに世界が変わるとはって感じですね。
さて、コロナウィルスの影響で自粛自粛の日々ですが皆さんどのようにお過ごしでしょうか。 好きなことが満足にできずストレスなんじゃないですか。そうですよね。わかります。ボドゲができなくて悲しいですよね。みんなでワイワイゲームしたいですよね。
というわけでリモートボドゲをしましょう。
リモートボドゲとは
読んで字のごとくリモートで行うボドゲです。DiscordやZoomといった通話サービスを利用して、カメラに映したボドゲをみんなでプレイします。基本的には誰か1人が持っていればそのゲームを映し、所有者がプレイヤーの指示を受けて操作することで成り立ちます。
ボドゲカフェで有名なJELLY JELLY CAFEさんがプレイ動画を上げてるので見てみるとわかりやすいかもですね。こちらは顔を出してやっていますが、お互い一切顔を出さずにプレイすることもできるので、ネット上の友達とプレイすることも可能です!
ちなみにですが、オンライン上でできるボードゲームはいくつかあります。BOARD GAME ARENEや各ゲームのアプリ版なんかですね。これらは全員がアカウントやアプリを所持している必要があるので、初心者を誘うには結構ハードルが高いかなと個人的には思っています。 リモートボドゲでは基本的にプレイヤーが用意するものは紙とペンぐらいなのですごく誘いやすいと思ってます。
リモートでできる条件
当然ながらリモートという条件下でできるゲームは限られてきます。個人的に必要だと思う要件を挙げていきます。
1. 非公開の手札がない or 少ない
ボドゲの中には自分に配られた手札を使用して、アクションを起こしていくものがたくさんあります。これらの手札がルール上他プレイヤーに非公開な場合、1台のカメラに映った映像を共有して行うリモートプレイには向いていません。トランプで例を挙げると大富豪なんかは難しいですね。
ただし、大富豪程度に非公開の手札が少ない場合はプレイヤーにメモしてもらう等の代替手段があります。
2. ドローがない(手札の状況が頻繁に変わらない)
先述の非公開手札のメモを取る代替手段を選んだとしても、頻繁に非公開の手札を増やすようなゲームはやめたほうがいいです。所有者は手を動かし続け、プレイヤーはメモを更新し続けなければいけないという多大な負担を強いられることになります。トランプで例を挙げるとババ抜きはしんどい。
3. 操作内容を正しく指示できる
ゲーム中のプレイヤーの選択が正しく伝わるものでないと難しいです。トランプ例を挙げるとぶたのしっぽです。カメラを見ながらユーザが本当に選びたいカードを指示することは相当難しいと思います。 ボードゲームは規則的に要素が並んでいるものばかりじゃないので、そういうものは避けるべきです。
4. 物理ゲーじゃない
物理ゲーというのはジェンガみたいな、物理的な操作がメインとなるゲームです。当然ながらリモートでやっても所有者が一人でハラハラしてるのを見守るだけになるでしょう。
ジャンルで言うと
色々探しましたがこの2つがしやすいのかなと思います。
- ワードゲーム
- ゲームの要素として言葉がメイン
- 秘められたお題を当てる、クイズ系
- 正体隠匿系
- 自分に与えられた役職をばれないようにプレイ
- 人狼やワードウルフ
- ゲームによっては手札もあるから注意
有識者がリモートプレイ可能なボドゲを特集してる記事もあるので気になる方は調べてみてください!
実際にやってみた
ということでね。実際にやってみました。 開催する側である私が用意したのは
です。このためにかったのは新しいボドゲとスマホスタンドぐらいです。
ボードゲームはこちらの4つ。いずれも上に書いたようなワードゲーム、正体隠匿系に分類されるもの(だと思っているやつ)です。
ではこの中のコードネームをプレイしている様子を見せていきます。 コードネームは2つのチームに分かれて、チーム内のリーダーが出す単語をヒントに、場にある25枚のコードネームが書かれたカードの中から自チームのコードネームを当てるゲームです。詳しいルールはこちら
セッティング
とりあえず所有者側でセッティングをします。 机にカードを並べ、カメラをセットした画像がこちら。
このスマホカメラの映像はDroidCamというアプリを使ってPC内に読み込みます。 そしてDiscordの画面共有機能を使って他のプレイヤーへと映像を送ります。 ビデオ通話ではなく画面共有なのはDiscordの画面共有は見る見ないをプレイヤー側で選択することができるので、役職を教える操作などがやりやすいからです。
ゲームスタート!!
まず、このゲームではチームのリーダーだけが場にあるコードネームのどれが自チームのものなのかを知る必要があるので、これをリーダーにだけ共有します。 やり方としてはカメラに映してスクショしたものをDiscordのチャットに張り付けていました。(リーダーだけが見てくださいという指示を出してます) もちろんユーザ側でスクショしてもいいし、紙でメモでも大丈夫です。
共有が終わったら後は通常通りのプレイです。 リーダーがヒントを出し、チームメンバーは正解だと思うコードネームを発言します。 私は言われた答えについて正解、不正解の処理を行うだけです。
これらをどちらかのチームが勝つまで繰り返し
終了
楽しかった(小並感)
よかった点
集まらなくてもワイワイ楽しい気持ちが味わえる。個人的にアナログゲーのいいところはコンポーネント(内容物)のきれいさ、だったりユニークさにあると思っています。あとは正解発表を焦らしたりしてよりドキドキさせたり、食い気味に不正解を告げて笑いにするような場の雰囲気に合わせて柔軟な遊び方ができるところもいいですね。こういうアナログのいいところがオンライン上でも体験できるのはすごく楽しいことです。
悪かった点
これは私自身は悪く感じなかったけど、悪く感じる人もいるかなーと思った点です。 記事を読んでて気づいた人もいるかもしれませんが、所有者は基本的にプレイヤーには加わりづらいです。もちろんゲームによりますが、非公開情報があるようなものだとそれがちゃんとカメラに映ってるかなどを確認する必要があるので中々難しい気がします。 私自身は人のゲームを見てるのも好きなので、楽しめましたが、プレイヤーでないと楽しめない!という人には少し厳しいかもしれません。
まとめ
2019年振り返り
現在絶賛帰省中。北海道は年末年始にかけてすごい寒気が来てるらしくて,いいタイミングで脱北できたなぁとラッキーをかみしめている。
実家はご飯もおいしい家事もほとんどしなくていいと最高だけど,チャンネル権が得られないのが悲しいところ。ガキ使が見たいんだ。 そんなわけで,ぐーたらしているので1年を軽く振り返りをしようかと。
3月:大学卒業
3年生から編入した大学を卒業。学部外に知りあいも少ないし,院進決まっているしということで大学全体の卒業式はサボってお休みして学部のやつだけ行った。
学部の卒業式が午後からだったから前日夜更かしした結果想定以上に爆睡してサークルの同期と写真が撮れずに悲しかった。卒業式は間に合った。 初めての学位記はなんだかわくわくした。
4月:大学院入学
単位の取り方が去年からと変わっててややこしかった。 1年で単位をとりきる計画を立てた。
6~7月:夏季インターン探し
ここら辺で就活意識し始める。今までずっと情報系の学科にいたので何となくそういう道に進むものだと思ってソフト系のエンジニアインターンばかりを探していた。
初めてのES,Web面接,合格,不合格,就活の1歩目って感じがする。
あと京都開催の国際学会のポスター発表に通った。
8~9月:インターンと学会の準備
Chatworkさんのところで3週間お世話になった。 上からな言い方になってしまうけど,すごく当たりだったと思う。Webエンジニアっていう職種についても知れたし,将来の相談にも乗ってもらえた。
インターン終わってからはボスター制作やら発表準備やらしてた。
10月:国際学会で発表した
初めての英語発表だった。緊張でずっとそわそわして不安そうな顔してた私に隣ポスターの台湾人美人学生さんが気を使って話しかけてくれて感動した。ちなみに英語のできはボロボロ。 トップカンファレンスとかではないけど,発表できたのはよかった。
ボスも言っていた「とりあえず発表しておくのが大事」
研究室にSlack導入するべくちょこちょこ動いてたのもこの時期
11~12月:内定と就活
縁あって内定(内々定?)をこの時期からいただいた。何か安心感がある。 他の会社を見ていないのでとりあえず就活は続けるけど,とりあえず何か安心感がある。
新卒採用もぼちぼち始まっているのでぼちぼち気にかけながら年を越す。
総括
点数で表すなら60点/100点ぐらい。結果的に路頭に迷う心配はなくなったから黒点だけど,色々中途半端だった。就活に振り切る(自己のスキルアップとか資格取得とか)わけでもなく,研究に振り切るわけでもなく...
バランスを取ろうとするのは悪いことだとは思わないけど,就活を研究しない言い訳に,研究を就活しない言い訳に使うようなやり方になってしまった。
とにかく判断も行動も遅い。
やるべきこと,できることはもっと多分にあった。わかっているならはよやれよとツッコミたい。でもあんまし自虐しても意味ないので前向きに生きていこう。
来年は手を動かしていきたいね。
ヒヤリハット話
さっき「明日の朝にゴミを捨てに行くのは無理だなぁ」と思ったので、やる気のある今のうちに出しに行くことにした。 明日は段ボールや古紙の回収日。古紙に関しては結構な量ためていたのでそれを縛り終えた私は確かな満足感を覚えていた。 その勢いのままパーカーを着て、靴を履きエントランスまで下りていく。そしてゴミを捨て終え、後ろを振り返って初めて私は気づいた。
「え、これ開かないじゃん」
私の住んでる集合住宅のエントランスは安心安全のオートロックである。 ちょっと外出るだけのつもりだった私は軽装で,上はペラいシャツにパーカー、下は薄っぺらいスウェットだった。 寒すぎる。このまま朝までいたらやばいことになるのではないか。 死とまではいかないが身の危険を感じたんだろうか、脳がすごく働いていたと思う。 何度もどうすればいいかを脳内で提案し、脳内で否定するを繰り返していた。 管理会社はこの時間(1時すぎ)に対応できるわけないし、隣人とは顔も合わせたことがないし、そもそもこんな時間のインターホン俺だったら出ない。 誰かが帰ってくるか、誰かが出ていくのを待つしかない。
プチ走馬灯が駆け巡った。さっきまで部屋でぬくぬくyoutube見てたのに。 たった5分でこんな絶望感に落とされるのか。なんでだろう。なんでこんなことに。
これはかつて停電を経験したときの無力感と同じだ。俺にはどうすることもできない。 ただ誰かが復旧してくれるのを、助けてくれるのを待つだけだ。
でもこれは俺がちゃんと鍵を持ってさえいれば防げたことだ。 災害はどうしようもない。でも、自分の平和な日常はこんな小さな積み重ねで守れる。 私は死の淵の50000歩ぐらい手前に立ってやっと気づけた。これは学びだ。甘んじて受け止めよう。
学んだからにはみんなに伝えたい。伝えねばならない。
「ゴミ捨て程度での小さな外出でも鍵はしっかり持ち歩こう。」
というお話でした。
なお、15分ぐらいどうしようどうしようってしてたら飲み会帰りのお姉さんが開けてくれました。マジ感謝。大吉。
研究室にSlackを導入した話
折角ブログ作ったし,継続していきたいなと思っていたところにいいネタが転がってきました。
きっかけ
私の所属してる研究室は元々メーリングリストで連絡を取り合っていました。正直,そこまで不便には感じてなかったんですよね。ただそういうスタイルに順応していたっていうだけなんですけど。
すっかりメール文化に慣れた私が初めてチャットツールに触れたのが先の記事に書いたインターンに参加したときでした。Chatwork株式会社さんのインターンでは当然同社の製品であるChatworkで連絡を取り合っていたのですが,すぐに気づきましたね。
「こっちのほうがいいやん」
というわけで研究室のコミュニケーションツール移行をたくらむようになりました。
導入前
ヒアリング
私一人がやるぞやるぞって息巻いててもしょうがないので,先生や学生に聞きました。移行が面倒といわれるかと思ったら割とみんな好意的な反応でした。
特に先生なんかは一つのアドレスにあらゆる連絡が来ることが面倒に感じていたようです。学生の中には研究室外ですでに使ってる人もいました。
みんな乗り気になってくれたので私も意気揚々と準備を進めます。
ツールの選定
Chatworkさんでお世話になった記事書いておきながらSlack選ぶんかい!って思う人もいるかもしれません。もちろんツールの選定にあたり候補には挙がっていたのですが,Slackを選んだ決め手となる理由が2つありました。
- 研究室内の一部グループがSlackを既に使用していた。
- 研究室外でChatworkの無料利用枠を限界まで使っている人がいた。
Slackがベストですね。 機能面でも一応比べましたが,多分研究室では(少なくとも最初は)基本の部分しか利用しないだろうからどれでも不満はないだろうということで導入しやすいSlackを選びました。
ちなみにChatworkとSlackは競合ツールではないそうです。 なら話題にするな
ガイドラインの作成
どんな便利なツールでもルールなしで運用していたら崩壊しかねないですよね。といってもチャットツールの運用なんてしたことないので色んな会社,研究室の導入記事を読んで作成しました。
50人規模の部門にSlackを導入してみた結果 - Qiita
Slackを導入するまでの話 - ぐるなびをちょっと良くするエンジニアブログ
特にChannelの管理は参考にしました。管理者のみが投稿するread onlyなチャンネルやプレフィックスの作成は今振り返っても必要だなと感じます。見た目がきれいになります。
結果的にチャンネルとガイドラインはこんな感じになりました。(ぼかしは先生の名前です)
チャンネルは今使ってるときに撮ったので,導入後のものも混じってます... 雰囲気をわかってもらえれば
ガイドラインはSlackのポスト機能を使って書き,_read_only_チャンネルに投稿しています。普通の投稿とは別枠で表示されるのでいいですね。全員必ず追加される_read_only_チャンネルに投稿していれば必ず目を通してくれるはずだからです。
正直こういうものを読んでくれない人が一定数いるのはメール時代からわかっていたことなので,あとからでもここ参照してくださいって言えるようにドキュメント化しておくことが大事だと思いますね。
さあガイドラインを作った!基本となるチャンネルも作った!みんなをワークスペースに招待だ!
導入後
メーリスは最後の出番として研究室のみんなへとSlackを導入する旨を伝えてくれました。事前に色々口頭で言っていたのもあってみんなスムーズに移行してくれました。
私の研究室は週1で全員集まるゼミがあるので,そこで最後に全員と対面で確認。無事移行完了(ということに)しました。
移行できたのはよかったのですが,メールを送ってから確認までの2週の間で使い方を見ていると「これはどうなんだろう」という感じのもちらほら。例えば,メンションを使わない,誰もリアクションも何もしないみたいな。
でもしょうがないですよね。チャットツールを使うのは初めてという人もいるわけで,私も今回調べたからチャットツールを活かす運用法について知れたわけで。 これは私が調べた運用法を共有する必要があるなと感じ,移行を確認すると同時にスライドで運用法を紹介しました。当日発表したものとは一部違います(名前隠したりしてる)。
運用法をまとめるにあたり以下のサイトを参考にしました。
全職種必見!9つのSlackお作法で慮り力の高いコミュニケーションを目指す | manualog.net
ディレクターとして、コミュニケーションを取る時に意識している5つのこと | CyberAgent Developers Blog
VIVITAの slack 運用 & 整理術 - VIVITABLOG
紹介をしてからチャンネル作成やリアクション機能の利用など少しずつ動き始めた気がします。このまま活発になるといいなぁ
終わりに
スライドにも書きましたが,やはりオープンであることがメールとは違う点で大事にしていくべき点なのかなと思います。 Slackの評判は今のところいい感じです。
私の研究室は比較的自由で,コアタイムなどがありません。家でやりたいなら家でやればいいという感じです。それ故にオンライン上でのコミュニケーションがとても大事だと思うのですが,メールはやはりクローズな面があり,ほぼ皆無でした。メールでは先生やゼミをまとめる学生からの一方的な連絡が大半。質問しているような様子は見たことがありません。もしかしたら私の知らないところでしてるかもしれませんが。(研究室で実際に会えばよくコミュニケーションしてますよ!)
だとしても,他の人に質問が見えないというのが勿体ない話です。私が答えられる話かもしれないし,知りたい話かもしれない。オープンなコミュニケーションツールに移行したことで,こういった今までなかったコミュニケーションが芽生えるとうれしいですね。
まぁ全部運用法紹介してるサイトの受け売りなんですけど。
あと今回は最後にこのブログでアウトプットするつもりで色々進めてきました。だからドキュメントやスライドを作ったわけです。多分そのつもりじゃなかったらぬるっと移行して,ぐちゃぐちゃな使い方をしていたのかなーと思います。アウトプットを前提にインプットするといいという話を身をもって感じました。
というわけで,蛇足な話を色々してしまいましたが,これからコミュニケーションが活発に行えるように自らも積極的に使っていこうと思います!という乱暴な締め方しときます。
Chatworkのサマーインターンに参加しました
この夏,Chatwork株式会社様のサマーインターンに参加させていただきました。 今回はそのレポート記事です。ちなみに人生初ブログ投稿です。
インターン自体の具体的な内容等は社員さんの資料や他の参加者のブログの方が見やすいと思うのでそちらを見たほうがいいと思います。最下部にいろいろリンク張っときます。
私の感想・心情が多めになってしまいました。
自己紹介
どんなレベルの人間なんだろうということで
私はとある高専の情報系学科を出て,とある大学の情報系学科に編入し,そのまま院進した現M1です。 今は画像処理系の研究しています。
プログラミングスキルとしては授業,研究で使ってるぐらいです。趣味で何かやったりエンジニア系のバイトやインターンの経験はないです。 ちゃんと書いたことあると言えるのも授業や研究で使ったC, Java, Pythonぐらいです。 あれ,なぜインターンに受かれたんだろうか。
応募するまで
エンジニア職に就きたいと漠然と思いながらも手を動かさない自分に喝を入れるために外部環境から変えよう,技術系のインターンに応募だ!ということで夏のインターンを探していました。
そのうち友人から某スプレッドシートを教えてもらったので見ていると,Chatworkさんは3週間のうち1週間が講義パート,2週間が業務パートというもので,知識はないけど業務を経験したいという強欲な私にとって理想的なものでした。後は交通費宿泊費が支給なのも魅力的でした。やはりお金の話は避けられない...
Scalaどころか関数型も書いたことはなかったですが,スキルをつけたいという目的のもと当たって砕けろの精神で応募しました。
選考について
見栄を張らずに正直に書いたESは無事通過し,面接へとたどり着くことができました。面接は人事の方およびエンジニアの方とビデオ通話をつないだLive面接でした。
エンジニアの方は自宅から接続しており(おそらく),そういうことが普通にできる会社って自分の中の偏見にまみれた会社像の中にはなかったので驚きでした。同時に,いいなぁこういう会社なんて思っていました。
面接では人事の方からは,自分のこれからの予定であったりキャリアビジョンのようなことを聞かれた気がします。(ちょっと記憶が曖昧なのでにごしときます)
エンジニアの方からはESに沿って,技術的な経歴やチーム開発経験やコードレビュー経験の有無などを聞かれた気がします。嘘をついてもしょうがないので,せいぜいプログラミングの授業で友人に教えたり教えられたりといった経験ぐらいということを答えたはずです。Scalaの経験についても書いたことないと正直に答えました。全体を通してすごく優しくカジュアルな雰囲気の面接でした。
受かりました。大喜び。 数社からの不合格に心を折られかけていた私は応募者が少なかったのかなぁなどとネガティブ爆発させていました。
後から聞いた話によると,面接の際に見ていたのが自分の言葉で話しているか ということらしいので嘘をついたり見栄を張らなくてよかったです。詰められると絶対ボロがでますからね。
インターン開始まで
合格後には『実践Scala入門』が送ってこられ,これを読んでおくこと,Akka HTTPについてこちらのページを読んで実際に動かしてみることが事前課題でした。
ホテルは会社から徒歩2分(ガチ)のアパホテルを予約してもらっていました。朝食付き。至れり尽くせりすぎてびっくりしました。
その近すぎるホテルと心配がかみ合い,初日は集合の20分前には会社の前に着いてしまったので周囲をぐるぐるすることで5分前到着に調整したという間抜けなことをしていました。
講義パート(1週目)
社員さんお手製のスライド資料により,たくさんの知識を教えていただきました。
脳がパンクするとはこういうことを言うんですね。というのも私にとってはソフトウェア開発も要件定義もDDDもWebサービス開発もインフラもScalaもチーム開発も全てが初めてだったので。初めましての概念を咀嚼するのはめちゃくちゃ疲れました。というか咀嚼しきれずに3週間ずっと噛み続けてた気がします。何なら今も噛みきれずに残ってます。
正直この1週目の時点で満足度100%って感じでした。お金払ってもここまでしてもらえる講義があるかわからないのに,交通費宿泊費等色々負担してもらってさらに講義まで,ですからね。騙されてるんじゃないか私たちは...なんてずっと言ってました。
業務パート(2,3週目)
すでに存在している掲示板(のようなもの)アプリケーションに新機能「お気に入り機能」を実装,公開することが課題でした。
このアプリケーションは業務パートで教わったクリーンアーキテクチャやDDDといったような手法がふんだんに取り込まれており,「これがあの講義で出てきたアレか!」なんて進研ゼミ状態にしょっちゅうなってました。アプリケーションのみに限らず,スクラムやカンバンといったチーム開発の手法についても知識として知るだけでなく実践できたことは大きな経験になったと感じています。人間はそう簡単に用意できないので。
コード実装は大半はモブプログラミングの形をとっていました。いつも一人で書いているのでやいのやいの言えるのは楽しかったですね。2週間もモブプログラミングをやっていたら性格やら適切な立ち位置が浮き出てくるのが面白かったですね。がんがん意見を出す人,自分の中でしっかり意見をまとめてから発言する人,調べ物を積極的にする人,意見をまとめる人等々... ちなみに私は意見交換が円滑にいくように,積極的に問いかけたりホワイトボードに意見をまとめたりしていました。例えるならそう潤滑油
正直,実装において他のインターン生よりも理解が追い付けないところが多く,せめて別のところで貢献しようと思ってのことだったのですが,思いのほかチーム開発としては適材適所のような形になって良かったみたいです。社員さんとの会食の時に,そういうファシリテーターとしての役割を期待して合格として,実際動けていたという言葉を頂けてとてもうれしかったです。
業務パートでの一番の収穫物はチーム開発を実践することでしか得られない感覚でした。例えば実際にあったことですが,2週目は7人全員でやっていたモブプロを3週目では3:4に2分割して行った結果,効率が全然違ったんですよね(3週目の方がよかった)。チーム開発の手法を聞いただけで,それを実行している例を見ただけでこの感覚は絶対に得られなかったと思います。知識はあくまでベースでその上に自分の経験から得た感覚を積み上げる必要があるんだなと感じましたね。社員さんにレビューをお願いするとすぐにいくつもの指摘が返ってくるのもいい例だと思います。私たちでは全く意識してない問題点が,社員さんの感覚ではすぐに目につくんでしょうね。
ちなみにこのチーム開発の効率の感覚はこちらのワークショップで簡易的に感じられるので興味ある人はやってみてください。講義パートのときにやったのですが私は感動しました。
ドットゲーム こっちの方のリンクは実際にやったものとは違いますが,似た内容だったので参考までに。
会社の印象
Chatworkさんはミッションとして「働くをもっと楽しく,創造的に」というものを掲げています。
これを実現するために,まずは自社からというところがすごく好きです。正直こういうミッションや理念ってとりあえずきれいごと掲げとけって感じな印象なので,書いてあることと会社としてやっていることが一貫していると客観的にも主観的にもすごく信用がおけます(何様だ)。
社員さんも皆さん尊敬できる方ばかりでした。私が今後のキャリアについて相談したりすると,それぞれ自分のキャリアを絡めてお話してくれて,3週間で色んな領域の色んな考え方が聞けてすごく参考になりました。今思うと,面接のときに見られていた自分の言葉で話すということがごくごく自然に行われていました。
大阪という土地について
福島駅が最寄りで,その周辺でご飯食べていたのですがここすごいです。大阪駅から一駅しか離れてないのに,人は比較的少なく,でも飲食店はたくさんあるという最高の状況です。私は毎日,お昼と夜のお店どこにしようとわくわくしていました。
都会的な部分は大阪/梅田周辺に集中してるところが,すごくいいですね。今回でだいぶ関西圏での就職に傾いてます。
さいごに
非常に有意義な3週間でした。
きっかけは何かスキルつけなきゃぐらいの焦りで応募したものでしたが,講義や業務体験だけでなくキャリアの相談まで乗っていただいて,想像の100倍くらい得るものが多かったです。
多分社員さんが見るからって,おべっか使ってるわけじゃないですよ。自信をもって人に勧められます。
来年もインターンは開催する予定とおっしゃっていたので,気になる人はぜひ応募したほうがいいと思います!
リンク集
他のインターン生のやつです trackiss.hateblo.jp
社員さんがScalaのイベントで発表したらしいです